はじめに:ULT管理ができるサポートは強い
Overwatchにおいて、ULT(アルティメットアビリティ)は勝敗を左右する最重要要素のひとつです。
中でも、サポートのULTは“一発でチームを救う力”を持つ、非常に強力なツールです。
サポートとしてランクを上げたいなら、エイムや回復量よりもまず磨くべきなのが「ULT管理能力」。
なぜなら、サポートは他ロール以上に生存と立ち回りが求められるポジションであり、その動き方は「敵の構成」と「敵のULT状況」によって決まるからです。
つまり、ULTを“撃たれる前提”で立ち回る。
これこそが、上手いサポートの条件です。
この記事では、「敵のULTをどう予測し、自分の動きにどう活かすか」について、自分の思考の流れをもとに解説していきます。
よくあるULT管理のミス
まず、サポートでよくあるULT管理のミスを整理してみましょう。
よくあるミス | なぜ問題か |
---|---|
撃たれてから反応する | 敵ULTの火力やスピードに間に合わない |
味方ULTに合わせない | バラバラで効果が薄まる/逆に潰される |
敵のULTを意識せず前に出る | ブレード・グラビなどで真っ先に落とされる |
感覚だけでULTを使う | 次の戦闘で必要なときにULTがないことも |
これらはどれも「予測していれば避けられた」ことばかり。
ULT管理とは、ULTを撃つ技術ではなく、「撃たれる前提で備える力」でもあるのです。
なぜULT予測が重要なのか
ULTを予測する力は、ただの反応速度ではありません。
自分の立ち位置や生存判断、味方への支援行動にすべて直結するスキルです。
たとえば、敵のゲンジがULT(龍剣)を持っているとわかっていれば、
- 斬られないように位置を下げる
- 味方の中心に立ち、虹彩やイモータルを合わせられるように準備する
- 味方ULTと重ねて“先当たり”の判断をする
といった選択肢を戦闘が始まる前に持てるようになります。
敵がすべてのULTを重ねてきたら、どうしても勝てない戦闘はあります。
しかし、そんな中でもたった1つ、敵ULTをいなす、または味方のULTを合わせるという選択が、試合の流れを変えることがある。
だからこそ、サポートにとってULTを予測するという思考は、立ち回りそのものの基盤なのです。
実戦でのULT予測の考え方
理想を言えば、敵のキル数やダメージ量、ヒール量を見てULTのたまり具合を正確に予測できれば最高です。
でも、実際の試合中にそこまで考える余裕はまずありません。
そこで、自分が実戦で使っているのはもっとシンプルな方法です。
✅「1ウェーブごとに、誰がULTを使ったか使っていないか」を覚える
- 前の戦闘でゲンジのULTが出た → 次は安全
- ソジョーンは何も使っていない → 次の戦闘で来る可能性が高い
- ザリアが2回沈黙 → 次こそグラビが来る
このように、**「使っていない敵ULTだけ覚える」**ことで、次の戦闘でどのように動くべきかが明確になります。
✅ 敵ULTを予測すれば、対応も準備できる
- 龍剣が来る → 虹彩温存・ポジション後ろめ
- シャッターが来る → 固まらないように意識
- パルスボムが来る → 落ち着いて範囲外にでる
この辺はキャラごとの対処になるので、別記事でさらに深掘りしたいと思っていますが、
重要なのは、「戦闘が始まる前に自分の対応プランがあること」です。
✅ 要点をまとめると:
- ウェーブごとに「誰がULTを使っていないか」を把握
- そこから次の戦闘で来るULTを予測
- 自分のポジションやスキルの使い方を事前に決めておく
これだけで、実際に動くときの“慌て”が減り、冷静なプレイができるようになります。
まとめ:ULT予測は、サポートの「頭脳」である
サポートは、ただ回復するだけのロールではありません。
試合の流れを読み、敵の動きを予測し、“撃たれる前に動く”頭脳を持つことが求められます。
すべてのULTに完璧に対応する必要はありません。
でも、1つのULTを読むことができれば、それが試合を左右する一手になることもある。
次の試合では、まず「このウェーブ、敵のULTは何が残ってる?」と考える習慣から始めてみてください。
それだけで、あなたのサポートは1段階、確実にレベルアップするはずです。