オンライン対戦ゲームをしていると、「イライラする」「集中が切れる」「ムダに怒ってしまう」といった感情に飲まれることはありませんか?
こういった状態は「Tilt(ティルト)」と呼ばれ、実はほとんどのプレイヤーが無意識に経験しています。
Tiltはパフォーマンスの低下、勝率の悪化、そしてなにより楽しさの減少**を招きます。
この記事では、FPSやMOBA、MMO、格ゲーなどすべてのオンラインゲーマーに共通するTilt対策を、実体験にもとづいて3つ紹介します。
✅ 対策①:VC・チャットはすべてOFFにする
まずもっとも効果があるのが、VC(ボイスチャット)とテキストチャットをすべてOFFにすることです。
「チーム連携のためにVCは必要」とよく言われます。
それはたしかに正論ですが、実際にはVCやチャットがTiltの最大要因になることが非常に多いです。
- 文句を言われる
- 指示に従わないと叩かれる
- 嫌味を言われる
どれも「勝ちたい気持ち」が強いほど起こりやすく、心の余裕を削ってきます。
僕自身、ランクマッチで高ランク帯までVC・チャットを完全に切った状態で到達しました。
それだけでもTiltする頻度は圧倒的に減りました。
画面の向こうで何を言われていようが、聞こえなければ存在しない。
集中するべきは“声”ではなく“自分のプレイ”です。
✅ 対策②:負けたとき、他人のせいにせず原因を整理する
どれだけVCを切っても、「負けたこと」そのものへの怒りや悔しさは避けられません。
とくにチームプレイのゲームでは、「味方のせいで負けた」と感じることも多いでしょう。
ここで必要なのは、原因を「内的要因」と「外的要因」に分ける思考です。
- 内的要因:自分のプレイ・判断ミス・ポジショニングなど
- 外的要因:味方の動き、構成、VCの有無など自分が変えられないもの
「自分はやれることをすべてやった」と冷静に言えるときは、気にせず次の試合に進めばOK。
逆に「もっとできたことがあった」と思うなら、そこだけを反省すれば十分です。
他人を責めても現実は変わらない。
変えられるのは、自分のプレイと自分の反応だけです。
✅ 対策③:対戦相手への怒りやプライドに飲まれない
最後に、見落とされがちですがとても大事なことがあります。
それは**「対戦相手」に対して抱く怒りや嫉妬、劣等感**です。
- わざと煽ってくる相手
- 圧倒的に強くてどうしようもない相手
- 「なんでこいつだけ勝てるんだ」と思ってしまう相手
こういった相手に感情を乱されてしまうと、本来のプレイに集中できなくなり、自滅ルートに入ってしまいます。
僕もまだ課題にしている部分ですが、ここで意識しているのは以下の3つです:
- 深呼吸する
- 一度画面から目を離す
- 自分がやるべき役割を再確認する
「勝ちたい」「やり返したい」という感情に飲まれた瞬間、人は視野を失う。
煽りや強敵に心を乱されず、自分の任務をこなす冷静さが勝率を上げる鍵になります。
🧘 最後に:Tiltしない=プレイヤーとしての“強さ”を育てること
イライラしてしまうのは自然なことです。
でも、その感情に振り回されずに対処できるかが、本当の意味での上達につながります。
- 他人の声を遮断し(対策①)
- 原因を分析して自分の責任を見極め(対策②)
- 相手の強さに飲まれず、自分の役割に集中する(対策③)
これらは決して精神論ではありません。日々のプレイに使えるメンタルスキルです。
※もちろん、人によってTilt対策に合うスタイルは違います。
これはあくまで僕自身が実践してきて効果を感じたやり方です。
VCでうまく連携できる人、強敵に燃えるタイプの人もいるでしょう。
この記事は、感情に振り回されやすいプレイヤーに向けた考え方として書きました。
同じ悩みを持つ人のヒントになれば幸いです。